Beyond Imagination

米国エモリー大学のウイルス研究者

渡米7年目。東大で博士号取得後、外資系コンサル、イェール大学を経て現在。内定者時代から、コンサルタント時代、渡米決意とその後の変遷をつづる.

自分の労働者としての価値とは(戦略コンサル編)

前稿(自分の労働者としての価値とは:一般論)の続きです。
コンサルタントという労働者として、どのように雇用主に対し価値提供をするのかについて初期的に考えます。

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戦略系コンサルタントに絞って考える。
まずはポジショニング。
戦略コンサルを選んだことが、既に一つのポジショニングなのだが、実のところ、このポジションもさらに細分化される。
例えば、製薬業界のコンサルティングをするのか、自動車業界のコンサルティングをするのか。
あるいは、経営方針のコンサルティングをするのか、現場改革のコンサルティングをするのか。

自分の場合は、生命科学の研究をしていたので、製薬業界は多少は馴染みがある。一方、自動車業界のことは素人である。
従って、現時点で生き残りを考えるのであれば、製薬業界のプロジェクトに入れてもらうように活動した方がいい。
さらに、社内を見渡して、自分より自動車業界に適性のある同年次の人(元々機械好きである)が既に自動車業界のプロジェクトで活躍しているので、自動車業界には行かない方がいいな、と。
このような、周りを見て勝ち目のないところにはいかない、というのは、逃げの姿勢のようで、実は非常に大事である。
競争環境で、「相対的に」周りより価値があれば、それは結果として持続的報酬に繋がるからである。 

さらに、ルーティン、習慣。
例えば、毎朝日経新聞を「聴いている」というのは、一つの有効なルーティンかもしれない(「聴く日経」というiPhoneアプリがあり、これを聴きながら出社することでその日の日経の主要ニュースが頭に入る)。
あるいは、社内外で悩みを本心から打ち明けられる友人がいる、というのも大事だろう。
毎週ジョギングを欠かさない、というのも間接的にはコンサルタントとしての提供価値に繋がる気がする。

これらをどう結びつけ、最終的価値にするか。
さらに、それをなるべく短い労働時間と少ない疲労で達成するか(こちらは戦略コンサルとしては切実な問題である)。

ここの具体的ハウツーのところは、正直なところまだ模索中である。
コンサルタントとしての提供価値は、なかなか可視化しづらいので、そもそものゴールがやや見えにくいというのもある。 
 
コンサルティング会社の提供価値としては、「お客さんがより多くの利益を生めるか否か」が判断基準になるのだが、それでは一個人の価値の尺度としては大きすぎるし時間軸も長過ぎる。
物差しを使ってバクテリアの大きさを測るようなもの、あるいは、地球温暖化が止まるか否かで太陽光発電のエンジニアの月間評価をするようなものである。

「利益を生めるか」が判断基準、と述べたが、結局我々が提供するのは言語と図で示された「知」であり、モノではない。
これを考えると、一コンサルタントが提供する価値も、小さな「知」ないしは「知の採掘や生成や洗練を促進するもの」でしかない。

極度に微小でかつ短い時間軸で例を挙げると、「プロジェクトチームの知見や視野を広げる発言をする」というものがある。
その場のディスカッションの中で、論理を考え、「ここはおかしいな」と思ったところに一石を投じ、議論の修正を促す、といった貢献の仕方である。
あるいは、「クライアントが知りたい競合のワザ」を、インタビューを通じて拾って来る、などといったものもある。



すると、つまるところ、
何が必要な知で、それをもたらすには何をすればいいか、ということを考えて、それが雇用主に見えるように行動&表現すること
が上記の「ハウツー」なのだろう。

あまり具体的に踏み込めていない気がする。 
入社1年目には難しかったか。

今回はたたき台として、この問題は今後も継続して考えていきたい。
お後がよろしいようで。

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